僕はこの指輪を非常に高く評価しています。
デザインと作りに独創性があるからです!
洗練された繊細でエレガントなエドワーディアンや、デコ初期の指輪も魅力がありますが、この指輪には新鮮な驚きを感じる斬新なデザインと、それを裏付ける超難度の技の両方の魅力があるのです!
サファイヤの部分は全体がボートシェイプになっていますが、一つの石にすれば簡単なのに、中央は半球状のカボッションカットで上下は鏃(やじり)のような変形にカットしてあります。三個とも全く同じ色合いですから、一つの石からカットされているに違いありません。高価な宝石ほど同じカラット数でも大きさが大きい程価値がある訳で、この場合も一つの石ではなくて三個に分けることで石の価値は下がっているのです。それを敢えてやっているのは、つまらぬ財産価値は無死してデザインを重視したからです!
それは才能あるジュエラーらしい考えで、過去にもジュリアーノやラリックそしてファベルジェなども同じような考えで作品を作っています。
この指輪の作者或いは注文主は、普通のカボッションカットでは飽き足らなくて何か新しいデザインをと考えたに違いありません。
そしてその試みは大成功ですね!♪
矢じり型のサファイヤは、半球状のサファイヤに寸分の狂い泣くぴったり合っていますが、直線ではなくアールがついた尖った形に正確にカットするだけでも至難の技なのに、それで半球状のサファイヤを留める役目も果たしているのですから驚異の仕事と言えますね!!♪
まず中央に半球状のサファイヤを左右のボート型の縁で留め、上下に矢じり型のサファイヤを置いて中央の石を留め、矢じり型の石はプラチナの縁を倒して留めているのです!
ダイヤの次に固い硬度9のサファイヤを、こんな風にカットするのは危険きわまらないことですから
完成するまでにどれだけの石を駄目にしたんだろうと思います。
その甲斐あって同じサファイヤでも半球状の部分と矢じり型の部分では、青い輝きや透明感が対照的で見る角度によって変化を楽しめるのです!♪
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