いま表紙になっておりますのはアンティークではないです。
フランダースの犬のイメージで(笑)
写真の小物は、昔、ロンドンのシャーロックホームズ博物館で買ってもらったシャーロックホームズのチェスの駒です。
(ルークかナイトだと思うんですけど・・・)
白がシャーロックホームズ軍、黒がモリアーティー教授軍になっています。
ワトソンがクィーンになっていたり、バスカービルの魔犬がナイトになっていたりと、ファンにとっては非常に面白い形をしています。
特に希少価値が出ると思って買ったとか言う訳ではなく、気軽に飾って楽しんでいるだけです。
(それにしては結構高かったのですが・・)
当店でお買い上げになるお客様
いつもご利用いただきまして、有り難うございます。
皆様いつもご謙遜なさりますが、やっぱりアンティークをお買い上げになると言う方は、選ばれた方だと思います。
クラシック音楽の指揮者で誰だったか覚えていないのですが、「モーツァルトの真の美しさは歳を経なければ、本当には解らない」と述懐しているのを聞いた事があります。
モーツァルトの美しい旋律は誰しも認めるところで、効果の程は別として胎教や麹の発酵にまで使われている訳ですが、名人であっても理解が深まるのには時間がかかると言うことなのでしょうか。
私自身もあまり詳しくはないのですが、モーツァルトは人生の中で、全く違って聞こえてきます。
子供の頃は「きれいな音楽だけどながいな」、少し成長すると「これが美しい音楽なのだ」等々・・
そして今は・・恥ずかしいので辞めておきます(笑)
アンティークについては私も勉強はしておりますが、まだまだ至らない部分も多いです。
努力による知識や鑑定だけではどうにもならない物があります。
人生と言う点ではやはり私などよりも年配の方の方がアンティークの良さを理解して気に入っていただいているのだと思っております。
古代のジュエリー
人間の歴史=ジュエリーの歴史です。
古代の発掘品(アーティファクト)として一番古い部類に入るのがジュエリーだからです。
古代から現代まで、時代によって素材は異なって来ますが、加工技術の多くは古代の宝飾に原型が見られます。
クロワゾネ、フィリグリー、象眼、粒金などの技法が紀元前3000年〜2000年の間には存在し、その後地域によって、驚異的な発展を遂げました。
それは超絶技巧を通り越して、神業とも言えるものです。
エトルリアなどの粒金などはその最たるもので、粒金の粒が小さければ小さい程、高度な技巧とされました。
長い間謎だったのですが、原理的な物は 1933 年に銅やゴムと言った物質を使ったりする事によって、出来る事が解りました。
古代の粒金と同じ効果を得ることはできました。接着剤を溶かすなど、いくつか方法はあるようです。
しかし、昔にどうやって実現したのかは詳しくは解っていないのです。
実際にハイテクを使える現在の職人、カステラーニら近代の名手と比べても、古代の最高レベルの再現はできていません。
技法マニアの言葉を掲げておきます。
「この美しき技法は困難を乗り越えなければ得られない。努力なしに簡単に膝の上に落ちてくるようなものではない。」
「粒金と言うのは、金細工職人がある芸術的なアイデアを実現する為の物かもしれないが、己の人生を賭けてこのテクニックに習熟するくらい粒金に対して芸術を感じる者でなければ、黄金の台に黄金の粒金で絵を描く事を試みるべきではない。」
粒金だからイイ、ではなくて、レベルを見てください。
初期ヴィクトリアン
ヴィクトリアンと言えば、中期ヴィクトリアのカラフルで大きな宝石を使ったデザインや、
作家物の高価なジュエリーを思い浮かべる方も多いと思います。
初期ヴィクトリアンの知られざる魅力を知っておかれますと、お手持ちのジュエリーに新しい発見があるかもしれません。
初期ヴィクトリアンは芸術運動のロマン主義の影響が出ている時代です。
ラファエル前派主義だとか言うと難しく感じられるかもしれませんが、
兎に角、本を読むよりも実物に触れてみる事です。
時代に関係なく、「ロマン(ラテン)」的と言うのは感じられるもので、
例えば、規律に厳格であろうとするよりは、創造的であったり、情熱的であったりします。
中期ヴィクトリア時代には、カラフルなジュエリーが多くあります。
仕事は正確で、エナメルもきちんと入っています。当然作家物もあります。
それに比べると、もちろん全部ではないのですが、初期ヴィクトリアン以前には鷹揚とした仕上げながら、
とても芸術的なジュエリーもあるのです。
職人の腕としても当然後の時代とは勝るとも劣ってはいません。
どこに重点を置くかは一つのトレンドだと思っています。
しかし、芸術運動が起こったり、異国の文化に触れて盛り上がっている時に、注意しなければならないのが、
・流行で作ってみたけど、技量が伴わなかったタイプ(アーツアンドクラフツ期に多い)
逆に、
・仕上げを極上に丁寧に施して商業的に成功したけれど、なにか足りない物。
紙一重の問題なので、人それぞれだと思いますが、ご自分でそのジュエリーの良さを十分に納得された物をご購入されるのが、良いと存じます。

セリと申します
家で飼っている雑種のセリ♀です。
「セリ、おすわりー」

セリ、わらって
「セリ、皆さんにご挨拶なさい」

これこれ
「欲しがるねー、君ぃ」
大人しい子ですが、犬が苦手な方がいらっしゃいましたら隔離いたします。
アンティークジュエリーの装い
ジュエリーの形は常にファッションに左右されてきました。また、一定の保守的なファッションを好む層が常に存在
します。
ヴィクトリア時代の末期には、中期と比べると華奢なデザインのジュエリーが増え、大きさも小さくなっています。
ブレスレッドは時代遅れになり、パリュールも消えて行き、
そのかわり、安全ピンやレースピン付きの小さなジュエリーが増えて行きます。
その時代に流行したティーガウンなどの服装に、大きめのリボンを留める為に用いられたのです。
パリのオペラハウスに出かける人々の服装が雑誌に取り上げられ、流行の最先端でした。
ヨーロッパ中世の職人
中世のイギリスでは職人は売店を持たず、自分の軒下で作った物を売っていました。金細工師も同じでした。
市場には食料品が並んでいましたが、人々はパンは生地をパン屋に持って行って焼いてもらっていたし、肉はお父さんが家畜を潰した時に手に入りました。
特権階級を別にすれば、生産の余剰による富の蓄積が難しかったからです。
市井の金細工師は貴金属を叩いて延ばしては、色々な容器、カップなどを作っていました。
数は多くなく、派手な装飾もありませんが素朴な味わいがあります。
プリカジュール・エナメル
プリカジュール・エナメルとは
plique à jour フランス語
エナメルの装飾技法。
à jour と言うのは英語で言うと openwork で透かしの意味。プリカジュール・エナメルと言うのは、透かし細工の空間に透明や半透明なエナメルを施して、ステンドグラスのような効果を得る装飾技法。アールヌーボーのイメージが強いが、技法自体は古くから存在する。
リガード
リガードとは
宝石の頭文字を取ると REGARD になるように配置したジュエリー。Regard の意味は、親愛、敬慕など。
- R(ルビー)
- E(エメラルド)
- G(ガーネット)
- A(アメジスト)
- R(ルビー)
- D(ダイヤモンド)
カラフルな宝石群がパッと目を引くが、よく見ると横一列に宝石をセットしただけの、つまらない物も多い。リングも比較的よく見かける。頭文字を取るものとしては他に DEAREST や MIZPAR がある。
バロック美術
バロック美術とは
建築では楕円が特徴的。台頭してきたプロテスタントに対するカトリック的な美術。荘厳さよりも、自由さが特徴。やや大げさとも言える表現→後の時代にパロディー化されたりする。ルネサンスに範を置いているが、バロックによりルネサンス的な美術は破壊された。